2010年12月24日金曜日

桐の木伐り出してきました。。

先日、桐の木の伐採に行ってきました。
とても立派な桐でした。

三島町を中心に会津では、昔から桐の木はとても重要な収入源でした。
きんのき」と呼ぶ人もいます
女の子が生まれると、桐を植えたと聞いています。
これは、お嫁に行くときに桐箪笥を作るためで、桐の木は20~30年で成木になります。しかし、ただ植えればいいものではありません。しっかりとした管理が必要です。

ですから、1本ずつ丁寧に伐採をしていきます。根元から一回で伐ってしまうと幹が裂けたり、傷かつきます。
枝を1本ずつ切り落とし最後に、一番大切な幹を倒します。







今回、桐の木が畑に植えてありすぐ脇には民家や蔵が建っていました。
大型クレーンを使えば、容易に伐る事ができますが経費がかかってしまいます。

さぁ、どうしましょう??
人が木に登って伐るしかありません。
安全帯を着けチェーンソーは腰にぶら下げていきます。
しかし、上から枝を切り落とすといっても屋根などにぶつけてはいけません。
ワイヤー、ロープ、ユニック車、そして人力を使い巧みに作業を進めていきます。
枝のない幹だけの、ちょっと恥ずかしい桐になりました。
1日がかりの仕事になりました。樹齢が約50年の桐
家主の方が、心配そうに作業を見ていました。
大切に育てた木を私たちも大切に伐らせて頂きました。ありがとうございました。


最近では、良い桐は数を減らしてきています。さらに、桐の需要も年々減少しています。
桐箪笥や桐下駄はどうでしょうか。最近は見かけませんね。
桐は、軽くて暖かくて防虫効果も高いです。他の木にはない特徴を持っています。桐は実は、草化の植物なんです。木に同じと書くのも納得できますね。

桐の次なる、取り組みを考えていかなくてはいけないですね。。。。

こんなもの置いてます

森のしごと舎では、奥会津で伐採された木材の展示販売をしています。
メインとして販売しているのは、三島町浅岐地区「栃の王国」より伐採された栃板です。
直径1m以上の大きな木です。今年も、3本倒しました。
 
木工品、栃板で作った。座卓などもあります。木の質感・ぬくもりを感じても楽ために自然塗料を使って仕上げています。


板材をお客さんに選んでいただき、オーダーで製作もできます。
木工に興味のある方に、ご自分で製作を楽しんでいただいています。
場所・道具など貸し出しします。
 
  • 5歳若返る 仙太郎下駄
  • 会津桐タンスさんの桐の製品
  •  地元の方の手芸品 etc

 


2010年12月3日金曜日

栃の大木製材見学会

11月27日晴天に恵まれ、会津坂下町にある製材所にて栃の大木を板にしました。
今回の栃は、11月6日新月に伐採されたものです。

一本一本どのように板にするか考えながら挽いていきました。
どのような年輪や表情が出るかワクワクドキドキしながら、皆さん見学していました。




やっぱり木材の一番きれいな表情は製材したてです。
見る見るうちに真っ白い栃の色が変わっていきました。
しかし私たちはその場で柿渋を塗るなどの木材のトリートメント作業を行いました。











多くの方々に山で伐採を見学してもらい、さらに製材所で板に加工されるまでを見ていただきました。当日は即売会も行われ、見学会に参加された方々に購入して頂きました。
ありがとうございました。

今回、根元の幹は直径1メートルを越すもので、大きすぎて板に挽けませんでした。
後日、加茂市の製材所で挽く予定です。